Google Analyticsを見ていて気づいた違和感
いつものようにGoogle Analyticsで会員登録フォームの数字を確認していたところ、目を疑う数字が並んでいました。「フォーム入力14件」に対して「登録完了0件」。14人もの方が登録フォームに情報を入力してくださっているのに、実際に登録が完了した人はゼロ件だったのです。フォームの入力自体は行われているため、興味を持ってくださった方は確かにいる。にもかかわらず、誰一人として登録を完了できていない。これは明らかに異常事態でした。
原因は「送られない確認メール」でした
すぐに登録フローを一つひとつ辿って調査したところ、原因が判明しました。会員登録後に送信されるはずの確認メールが、実際にはサーバー側の設定不備で一切送信されていなかったのです。それにもかかわらず、画面上には「確認メールを送信しました。メール内のリンクから本登録を完了してください」という案内がそのまま表示され続けていました。つまり、システムは「送った」と表示しているのに、実際には何も届いていないという状態が続いていたことになります。
訪問者がたどっていた「詰みルート」
この状態で登録フォームに入力した方がどうなるかを想像すると、背筋が凍りました。フォームを入力し、送信し、「メールを確認してください」という案内を信じて受信箱を待つ。しかしメールは届かない。迷惑メールフォルダを探しても見つからない。何度か待ってみても状況は変わらず、最終的には「不具合なのか、自分が何か間違えたのか」もわからないまま離脱してしまう。まさに「登録→メール待ち→来ない→離脱」という、どうやっても抜け出せない詰みルートを、少なくとも14人の訪問者に歩かせてしまっていたことになります。せっかく興味を持って一歩踏み出してくれた方を、システムの不備でそのまま逃していたのだと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
修正:登録したらその場で使える状態に
原因が「そもそも届かないメールを待たせる設計」にあると分かったため、確認メールを前提とした登録フローそのものを見直しました。現在は、登録フォームを送信した時点でその場ですぐにログイン状態になり、待ち時間なくAIツールを使い始められるように修正しています。メールが届くかどうかに登録の成否が左右される状態をなくしたことで、「登録→即利用開始」というシンプルな流れになりました。
あわせて実施したSEO面の見直し
登録フローの調査を進める中で、サイト全体の技術的な部分にも目を向けるようになりました。サイトマップ(sitemap.xml)に実際には存在しないURLへの参照が残っていたことが判明し、正しいURL構成に修正。あわせて、各ページのcanonicalタグ、OGP(SNSでシェアされた際に表示される情報)、そして検索結果でリッチな表示につながる構造化データ(JSON-LD)についても、抜け漏れがあったページに追加しました。地味な作業ではありますが、検索エンジンや外部サービスが正しくサイトを認識できるようにするための、基礎的だからこそ欠かせない修正です。
「完全無料」「登録不要」という表記も見直しました
サイト内の表記も見直しました。もともと一部のページで「完全無料」「登録不要」とうたっていた箇所がありましたが、実際にはツールによって無料と有料が分かれていたり、機能によっては会員登録が必要だったりと、実態とズレてしまっている表現がありました。せっかく使ってみようと思ってくださった方が、期待と実際の内容の違いにがっかりしてしまわないよう、無料で使える範囲と会員登録が必要な範囲を、それぞれ正確な言葉で書き直しています。
地味な確認作業ほどリターンが大きい
新機能を追加する作業に比べると、確認メールの送信設定を見直したり、サイトマップのURLを一つひとつ点検したりする作業は、正直なところ地味で目立ちません。ですが今回の一件で、こうした地味な確認作業こそが、実は一番リターンが大きいのだと痛感しました。どれだけ良いツールを用意しても、登録の入り口でつまずいてしまっては、その先の価値を届けることすらできません。これからも定期的にGoogle Analyticsの数字を確認し、小さな違和感を見逃さないようにしていきます。